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4ぱらえぴ 3号機の 製作
4ぱらえぴ1号機は現在私のmain DAC となっています。 2号機は現在救出作戦展開中ですが、3枚目の基板から回路を図面に移し終わったので、3号機の組立に着手することにします。 1号機はコンパクトにまとめることも一応視野に置いていましたが、同じものを2つ作っても面白くないので3号機は別のコンセプトをたてることにしました。 まず、1号機でも考えたものの、実現しなかったものとして、電源を強化してみようと思います。 クロックモジュールを別とすることはもちろん、デジタルフィルターICとDAI部もそれぞれ別電源を作って供給し、アナログ部も左右独立電源としてみることにします。 また、1号機完成後に出てきたチューンアップ情報についても実験した上で取り入れてみようと思います。
まず、とりあえず基板を組み立てます。 電源部は外付けにするので、部品は取り付けないままとし、クロックモジュールもソケット式にして、いずれ外付けに出来るようにします。 今回試してみようと思うチューニング情報はアナログ部のカップリングコンデンサとLPFのコイル。 それにLPFのコンデンサも一部いじってみたい。 それ以外は1号機と基本的には同じにします。 抵抗類はREFが白タイトの750Ω、I/VがWEのスケルトンの681Ω、終端抵抗が白タイトの11KΩとします。LPFのコンデンサのうち4700pFのほうは、FKCとしたいのですが、手に入りそうもないのでパラ接続で何とかします。手元に2200pFがあるのでこれを2つパラにし、さらに220pFが手に入ったのでこれもパラにして、合計4620pF。基板に乗り切らないので220pFは基板の裏側に付けました。 そして、カップリングコンデンサとLPFの0.01μF、それにコイルのところをミノムシクリップにします。 ここまででこんな感じ。
クリップだらけの基板.....何か怪しい
最初は、1号機と同じ状態で音出ししてみます。 つまりコイルは配布されたものを使い、カップリングコンデンサはEROのポリーカーボ:MKC4.7μF、LPFの0.01μFはWIMAのFKC3300pFを3つパラで使います。
クリップに基準とする部品を付けたところ
ケースや電源部は、とりあえず、別目的で作ってあったものを流用します。 といっても、安井式フィルターを通した後アナログとデジタルそれぞれのトランスを通しSBDで整流、壁で平滑、LED電源で安定化と、1号機とほぼ同じ構成です。
仮のケースに入れたところ
この状態でとりあえず音出し成功。 すでにいい音です。
さて、まずカップリングコンデンサを色々試してみることにします。 はじめは、ポリカーボ対決。 もともとEROのMKCを使っていたのですが、WIMAのMKCが手に入ったので比較試聴してみました。
ERO(左)とWIMA(右)のMKC4.7μF
聴き比べると、明らかにWIMAの方が良いです。 情報量がだいぶ違う感じ。 このWIMAはかなり良いと思います。
次に手持ちの中からCyCapの10μFに替えてみます。
CyCapの10μF
EROよりは上かなと思いますが、WIMAには負けてます。 かえって奥行きがなくなる感じ。
ついでに手持ちのBENNIC 22μFも試してみます。
BENNIC 22μF
これは駄目。 情報量がかなりそがれる感じ。 低音も意外と出ません。
さて、真打ちはEROのMKT1813なんですが、その前に同じEROの1860というのを手に入れたので試してみます。 手に入れたのは3.3μFなので2本パラで使ってみます。
ERO MKT1860 3.3μFを2つパラで
悪くはないです。 WIMAがない時には使ってもいいかも。 でも、WIMAをこえるものではないです。
さて、ここからがMKT1813の登場です。 まず、4.7μF63Vのもの。 これ、ヤフオクで旧型の緑のやつと、更に古いビンテージものを手に入れたので両方試してみます。
ERO MKT1813 4.7μF 63V旧型(左)と更に昔のヴィンテージ物(右)
まず、緑の方のから試してみましたが、これは確かに良いです。 情報量が多く、低音も薄くなりません。 WIMAのMKCを超えてます。 ヴィンテージ物の方はさらにその上をいきます。 このコンデンサはポリプロより廉価なポリエステルフィルムなのですが...
次に耐圧250Vの1813を試してみます。 これは、4.7μFは手に入らなかったので1.5μFを3パラで使ってみます。
ERO MKT1813 1.5μF 250Vを3つパラで
これは、更に良いです。 より、音場が奥行きを出してくる感じ。 さすがに皆が褒めているだけのことはあります。 この1813というコンデンサはとても巻きが硬いので、コンデンサ自身の振動に対して強いのではないか、だから耐圧が高く、より大きいのの方が音がよくなるのではと考えているうち、思いついてジャンク屋さんをまわり、巻きが硬くて重いというのを条件にコンデンサを物色してみました。 その結果、日立のマークの付いたこういうのを見つけました。 同じ容量の指月のコンデンサに比べると、だいぶ大振りです。
ジャンク屋で入手した日立製フィルムコンデンサ4.7μF 250V
音だししてみると、さすがに1813にはかないませんが、WIMAのMKCあたりとは良い勝負をします。 こうなってみると、どうしても試したくなって、コンデンサ屋さんで同じ日立の630V耐圧のも買ってしまいました。
巨大な日立製フィルムコンデンサ4.7μF 630Vと250Vのやつ
この石鹸箱なみに巨大なコンデンサにすると、250V耐圧のものより、解像度はそのままに、より静かになったように感じます。 これは使ってみてもいいなとは思いますが、何しろでかいのが欠点。 それに、そう安い訳でもありません。 結局、1813が最右翼となった訳ですが、たまたま秋葉のスピーカー屋で最近一部で話題のムンドルフのコンデンサを見かけ、意外に安いので買ってきて使ってみました。
MUNDORF Mcap630 4.7μF
これ、さっきの日立のお化けよりだいぶ安いんです。 でも、ほれちゃいました。 今、1813とどっちを使おうか迷ってます。 ムンドルフのもう1ランク上のクラスのコンデンサはお値段が一気に7倍になるので当面見送り。 1号機を1813にして3号機をムンドルフなんてことも考えたり。 まあとりあえずカップリングコンデンサはここまでにします。
さて、4パラエピの特徴としてLPFにLCフィルターを使っていることがあり、jinsonさんに配布していただいたセットの中にあらかじめコイルも入っています。
配布されたセットに付いている4.7mHのコイル
このコイルはかなりCPの高いもので、なかなかこれを凌ぐ物を探し出すのは大変だろうと思っていましたら、ノラさんから自作の手巻きコイルにしたら更にグレードアップになるとの情報をいただきました。
アミドンのFT50-77というコアに0.4mmのポリウレタン線を61〜62回巻くとのこと。 このコア、実は例のDSIXの手巻きトランスで使われているコアです。 DSIX用にいっぱい買ってしまい、ヤフオクで処分しようかと考えていたので、これはぜひ試してみたい。 ポリウレタン線は安いし扱いも楽ですが、コアがたくさんあるので、別の線を巻いたやつも試してみようかと思います。 安井式電源フィルターで使っている、テフロン被覆銀メッキ線の一番細いやつを同じ回数だけ巻いてみることにしました。
ポリウレタン線巻コイル
テフロン被覆銀メッキ線巻コイル
これを、もともとのコイルと差し替えて試聴...
これ、効きます! ぐっと解像度があがり音場が広がるのが判ります。 2種の比較ではポリウレタン線の方がより良い感じ。 値段もポリウレタン線の方がずっと安いのでこれでいいでしょう。
ところで、EROのMKT1813ですが、耐圧400Vで0.01μFのを入手しました。 そうです、LPFの0.01μFに使っているFKC3パラと比較試聴です。
WIMA FKC3300pF x 3
ERO MKT1813 0.01μF 400V
で、結果ですが、どっちもいいです。 すみません。
両方とも好きだなぁ。 1813の方は、ほんとに小さいのに頑張ってくれます。 両方とも触るとガチガチに硬いのは共通。
で、まあ、1号機ではWIMAだったので、3号機では1813にすることにしました。 これで終わりの予定だったのですが、たまたま1813の4700pFというのを見つけてしまいました。 当然LPFに試してみたくなります。
ERO MKT1813 4700pF 1000V
で、他の部分は全て取り付け、LPFの4700pFのところだけクリップにして、WIMAのFKCとEROのMKT1813との聴き比べをしました。
結果、解像度が更に上がります。 生々しさの極地! WIMAのFKCが決して悪い訳ではありませんが、比べちゃうと1813にしたくなります。 かくして、3号機からポリカーボのコンデンサがなくなってしまいました。
最終型はこんな感じ。
3号機基板全景
LPF付近のアップ
ここまでで、基板はとりあえず完成とします。
このあと、電源をつくり、ケースを決め、バアファーアンプも内蔵とし、アッテネーターも組み込んでパワーアンプ直結を狙う予定ですが、だいぶ長くなってしまったので、続きは別ページを開くことにします。
その2に続く.....
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