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LCFのみのUSBDACの製作

 旅行などに使うWindowsPCの音声出力ジャックがどうやら壊れてしまったらしく、外部のアンプに繋いで鳴らせなくなってしまいました。 そこで、ポータブルなUSBDACが1台必要になったのですが、たまたまアキバのケース屋さんで投げ売りしていたスリムケースに入れてみようと思い立ちました。 ただし、このケースは厚みが2cmしかないので、トランスは絶対に無理だなと思い、ならば、LCフィルタのみでなんとかならないか、試してみる事にしました。 以下にその顛末を一席。 

 

ペルけさんのサイトにこの件について詳細な解説があり、とりあえずRCフィルタのみでもなんとか実用になるものを紹介された後、LCフィルタとした方が音がいいとの記載あり。LCフィルタのみのヴァージョンに挑戦してみる事にしました。
onlyLC

onlyLC

秋月で購入したキットを組み立てますが付属の部品のうちそのまま使うのは抵抗4本だけです。 ボード上のフィルムコンC3、C4はAPSに変更。C16とC17は220uFに容量を増強します。C14は1500uFに、C11は2200uFに増量します。 高さが高くなりすぎるので、写真のように寝かせて配置。 これだとカップリング用のC5とC6が載せられないので、C5、C6は別基板上に移して470uFに増強します。 ご覧のように、C5、C6の+側からリード線を引っ張り出します。 最初、ここでうっかりC6のー側からアースラインを引っ張り出してしまったので奇妙な経験をする羽目になりました。 とりあえず完成したと思い、出力のステレオジャックにイヤホンを繋いで視聴してみたのですが、摩訶不思議なものが聞こえてきました。 ポピュラーを聞いてみたのですが、バンドのリズム楽器ばかりが聞こえてきて、ボーカルはどこか遠くの方で囁くように歌っている感じです。明らかに位相情報もおかしい感じ。 LCフィルタのコイルが2.2mHのしか手に入らず、それに合わせて部品の定数を変えてはいますが、それでこんな変な音になるはずもないし。 しばらく悩みましたが、よく考えたらアースの取り方が間違っていました。 この状態だとC6のー側はどこにも繋がってないじゃありませんか! つまり、アースラインが宙に浮いていたわけ。 左右チャンネルでアースが共有になってるのに、そこが浮いてると、イヤホンはアース線を介して左右が直列に繋がってる事になり、聞いていた音は左右チャンネルの差分だったわけ。 だからセンター付近のボーカルは聞こえなかったのは道理です。


 さて、本題に戻って、オリジナルの基盤はUSB端子がケースに開けた窓からアクセスできるように配置、その後ろにユニバーサル基板を配置し、この上にカップリングコンデンサに続いてLCフィルターを組みます。 ケースに配置するとこんな感じ。

onlyLC


onlyLC 前面

onlyLC 後面



出てきた音は、実用レベルではあると思いますが、合格点を大きく凌駕するものではありません。

その先をいじりたくなる感じです。



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