あれこれ・まあ・のんとろっぽ

presented by づか since December 2004


オーディオ関連掲示板


Jinsonさん作TDA1543DAC for Raspberry pi用リクロック基板の製作

 JinsonさんからTDA1543DAC for Raspberry pi用のリクロックボードの試作依頼を受けまして、喜んでお受けしたのですが、サクッとスマートに短時間で仕上げるわけにいかず、制作記というより奮戦記みたいになってしまいました。 これから作ろうという方の何かのお役に立てればと思います。

試作をお引き受けしたら、この基板を送っていただきました。74VHC74を使ってBCKとLRCKにリクロックをかける回路とこれを駆動するためのLED電源。 外部の12V電源から5VをDC−DCコンバーターで作ってラズパイに直接供給するための回路。 ならびに、コントロールボタンの引き出し線が搭載されています。

基板   組み立て前のリクロック基板

 この基板はタクトスイッチを直接搭載するようになっていますが、ディスプレイとプッシュSWをまとめた制御ボックスの形にして、リボンケーブルで結ぶのを構想しました。 で、作ってみたのがこちら・・・

基板      組み立ててみた基板

 タクトスイッチ用のシルクが印刷されている側をユニバーサル基板で延長し、14Pのボックス型のピンヘッダを付けて、そこにI2Cの制御線2本と3.3Vの電源ライン、ボタンからの制御線4本を繋ぎ、残り7本をアースラインに設定。 秋月で売ってるOLEDを使うべく透明アクリルケースを加工し、puttyでネット経由でスクリプトと設定を導入。 しかし、I2Cからデータを送っても反応しません。 自力でどうにもならず、結局jinsonさんに助言いただいて判明したのが、ラズパイにつなぐときはOLEDはマニュアル通りにデータ線をプルアップしてはいけないということ。 ラズパイの出力端子はもともとプルアップされてて、しかもプルアップの抵抗値が低いため色々厄介らしいです。でも、jinsonさんのアドバイスでSDA端子を2.2KΩでプルダウンしてみましたが、やはりうまくいきません。 で、もしかしたらと、OLEDに繋がってたソケットを外して、新しいOLEDに繋いだら、見事にちゃんと動作しました。
 つまり、OLEDがこわれてたんですね。 電源のつなぎ間違いとかやってるうちに壊したのか、意外とやわなもんだなとか思いながら、しばらく様子を見ていましたが、安定に動作していたので、新しいOLEDをケースに戻し、再度スイッチオン。
 え?!ダメ?? またOLEDが壊れていました。
 この段階でようやく気付いたのですが、ケースの取り付け穴の加工精度が悪く、OLEDをケースにねじ止めする際にOLEDに無理な力が加わって物理的な破壊がおこっていたようです。 電気的にはヤワではなかったらしく、力学的にヤワだったわけ。 そこで、ボックスそのものから作り直し、OLEDをねじ止めしない構造に変更してようやく完成したのがこれ・・・

ボックス   完成した制御ボックス

ボックス   再生中

ボックス   一時停止中

これは使ってみるととても便利です。 moode.playerで表示されない「あったらいいな」という機能が実現されている。とくに、曲の再生時間の表示は便利。 もちろんリクロックのおかげで音のグレードは上がるので、絶対あったほうがいい基板だと思います。
この後、ボタンスクリプトを導入予定

続く・・・




DACにまつわるあれこれ      


オーディオ関連のページ INDEX   



オーディオ関連掲示板       


Home               



inserted by FC2 system