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TEAC製CDプレーヤー:VRDS7の改造(VRDS10としていたのは勘違いでした。)

 先頃まで、CDトランスポートとしてTEAC製のVRDS−T1をオークションで手に入れ、いろいろ改造して使っていました。 ところが、駆動系が調子悪くなり、遂に再生不能となってしまったため、あらたにオークションでTEAC製CDプレーヤー:VRDS-7を手に入れデジタル出力を使ってトランスポートとすることにしました。 しかし、このままだと少々不満なので、中をいじることにしました。

(改造はメーカー保証を受けられなくなりますから、まねする人は自己責任ですよ!)

フロントパネル   VRDS7: 正面

 TEACのVRDSシリーズはみんな似たような顔つきです。 このVRDS7と以前に使っていたVRDS−T1も正面から見るとそっくりでほとんど見分けがつきません。


 VRDS-T1は結構色々いじりました。 電源回路のダイオードをSBDに置換し、耐圧が許す限りのケミコンを全てOSコンに換装。 電波吸収体のテープをICに貼り、クロック用の水晶発振子を三田電波製のTCXOに置換しました。 でも、今回はどうもそこまでやらんでもいいなーと思い、一番効果が出そうなクロックの交換のみ行うことにしました。 そのために用意した基板がこれ。

クロック基板   専用電源付クロック基板

 電源トランスも基板上に載せてしまってます。 ケミコンは超低ESRと歌っていたやつを使用。 整流回路は出川式もどきで、VBE一定を利用した定電流回路で駆動した青木式シャントレギュレーター電源で約5Vの電圧を三田電波製のTCXOに供給しています。 これを筐体内に固定して出力をメイン基板の水晶のところに送ろうというわけです。

 で、VRDS-7の中身はこんなふう。

VRDS7内部上面    VRDS-7: 内部::上面から

 写真の左側にあるのがデジタル系のコントロールと読み出し関係の基板。 右側がDAC基板です。 左側の基板はVRDS-T1のものとかなり似ていますが、幾分手が抜かれている感じ。 VRDS-T1では、電源は別基板になっていましたが、こっちは基板上に組み込まれています。 今イチ電源がしょぼいのですが、今回はここはいじらないことにします。

 左の基板に水晶発振子がのっているので、これと、発振用のコンデンサ2個をはずします。
水晶発振子をはずす     水晶発振子とコンデンサをはずしたあと

作業中、作業スペース確保の都合上、直出しだった電源ケーブルが邪魔になり、この際だからと3Pコネクタに変更してしまいました。

3Pコネクタ    3Pコネクタを取り付けた背面

で、 この基板の下に広いスペースがあるので、先程のTCXOを搭載した基板をここに固定します。

TCXO基板設置    TCXO基板設置の状態

んで、TCXOの出力を、メイン基板に繋ぎます。 この機種ではSONYのCXD2500BQというDSPが使われていたので、ネットでマニュアルを検索。

TCXO接続    TCXO出力を接続

 このDSPのXTAI端子が53番PINなので水晶発振子のうち、53番PINにつながってた足のあとにTCXOの出力をつなぎ、発振用コンデンサのアース側にTCXOのアースを繋いで完成です。

 早速、試聴しようとしましたが、音が出ない。 慌てて各部の電圧を調べたり、仕舞にはクロック基板を作り直すことまで考えたりしたのですが、はたと気付きました。

デジタル出力SW    デジタル出力周辺

 犯人はこれ。 デジタル出力をOFFにしておくためのスイッチがOFF側になってました。 このスイッチ、当然トラポ専用のVRDS-T1には付いてない訳で、すっかりこんなものの存在を忘れてました。 これをONにしたら、無事音出し成功。


デジタル出力SW    完成後(左にあるのはバランスデジタル電送ケーブルの電源部)

 無事、元の位置に戻って試聴です。 さて、TCXOに交換後の音ですが解像度が上がり、特に奥行き方向の深さが大きくなります。 低音方向のにじみが無くなり、音程が正確に分かるようになります。 その分、幾許か低音の量感が削がれますが、私の好みはこっち。 やはり、トラポのクロックは重要です。   

  

 その後、アクティブデジタルケーブルを使うようになり、その電源をトラポの中に内蔵してしまおうと思ったのと、せっかくだから、トラポのクロックを外部にも取り出して、いずれDAC側と同期させてみようと思い、追加の改造をすることにしました。

デジタルケーブル用電源基板    デジタルケーブル用電源基板

 まず、新たに内蔵させるための5V電源基板です。 基板上にトランスを載せてしまいました。 例によって、出川式もどき整流回路+青木式シャントレギュレーター電源で+5Vを作ります。

改造後のクロック基板    改造後のクロック基板

 クロック基板にも手を加えます。トラポ本体への出力の他に外部出力も取り出せるようにしますが、クロックの出力を直接出すのではなく、バッファをいれることにしました。 HC04だと周波数的にきびしいので、VHC04を使うことにします。

2つの基板を取り付けた様子    2つの基板を取り付けた様子

 もともとクロック基板を取り付けた場所の隣にケーブル用電源基板を配置。 こんな感じです。

改造後の出力端子周辺    改造後の出力端子周辺

 デジタル出力周辺にあらたに出力端子を取り付けます。 クロック出力は、3Pのメタルソケット。 5V電源はRCA端子を使います。 バッファを噛ませたあとも  正常に動作することを確認して完成。 



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