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藤原さん頒布: DAC1794-3の製作
一部で藤原さん作のDAC中の最高傑作との噂もあるDAC1794-3を入手し製作開始しました。 ここのところ、Philipsの古い石ばかりいじってましたので、バーブラウンの石は久しぶりです。 大掛かりな基板で部品数が多く、いささか手こずってしまいました。
取り敢えず、DAC基板と電源基板のセットを分けて頂きました。
DAC and DAI基板
電源基板
まずは電源基板を組み上げます。
完成した電源基板
ミュートリレーは今の所付ける気はないのですが、リレー用電源も組み上げてしまいました。 整流用のダイオードはSBD。 平滑用のケミコンは藤原さんが作例でお使いのものと同じものが手に入ったのでこれを主に使い、小さいのは低ESRと歌ってあるものやらOSコンなどを適当に取り混ぜています。 フィルムコンはパナソニックのポリプロ。 抵抗はKOAの1/2Wのもの。 オペアンプは作例と同じLM358とNE5534。 パワートランジスタは添付のものをそのまま使いましたが、A1015/C1815のところはローノイズのA992/C1845を使いました。 更に可変レギュレーターは通常のLM317ではなく、リニアテクノロジーのローノイズ品をおごってしまいました。
完成したDAC and DAI基板
続いてメイン基板です。 使用部品にはちょっとこだわり、出来るだけ通常の電解コンデンサは使わぬようにしています。 パスコンは大容量のセラミックコンデンサを使い、それ以外は主として面実装用のOSコン。 アナログ用の高耐圧を使いたい部分だけMUSEのKZシリーズのを使いました。 フィルムコンデンサは、DAI部はASCとWIMAのFKPとMKP、DAC部はEROの1813とWIMAそれに一部はパナソニックのポリプロを使っています。 抵抗はDAI部がKOA、DAC部がDaleの金皮RN60を使用。 トランジスタはA1015/C1815のところはローノイズ品のA992/C1845をつかいました。 パワー段はA1358/C3421。 オペアンプは使用例にあがっているOPA134とし、ミュート用のリレーは積みません。 入力はCh0は光、あとの3つは同軸とします。
ケース後面の板
ケース後面の様子です。 3Pのメタルソケットは、あとで改造する時の準備です。
ケースは以前にラジオ技術頒布のPCM1702使用のDAC基板で使ったものの使い回しです。 今は無き鈴蘭堂製のケースで、表面用の化粧板の予備を買ってあったので、作り直し。 電源スイッチと入力セレクタ用のスイッチの間に、選択チャンネル表示用のLEDを配しました。
ケース前面
同軸入力は緑、光は橙のLEDが光ります。
基板取り付け前のケース内部
専用のRコアトランスは入手していないので、手持ちのトランス3つで代用、また表示用LEDのために別にトランスと電源回路を用意しました。 やや大仰ではありますが・・・
前面化粧板裏の拡大
前面の化粧板裏にLED電源とLEDそのものを組み込んだ基板を配しました。
完成したケース内部
で、基板を組み込むとこんな感じです。
完成像(前面から)
ふたを閉めて完成。
で、試聴してみました。 従来のバーブラウンのPCM1702やPCM1704のイメージとは確かに違い、より柔らかく暖かい感じがします。 だからといって情報量が少ない感じではなく、低音の出方が違います。 藤原さんのおっしゃる通り、低音が良く出ています。 ただ、PHILIPS系のDACに較べると、中低音が張り出しているのではなく、更にその下の周波数の音が自然に出てくる感じ。 ジャズなんかだと、PHILIPS系のDACの方に軍配を上げる人が多いのではないかと思いますが、オルガンの音を聴くと、こっちの方がリアルです。 空間解像度はリクロック回路搭載のものにはかないませんが、ピアノの残響音なんか独特の響きの良さがあります。 かなりの量のケミコンを積んでいるので、エージングでかなり音が良くなると踏んでいますが、このまま完成とはせず、メモリーバッファー基板搭載の予定です。 その顛末は、ページをあらためて・・・・
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