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青木さん配布AQUA(TDA1545A使用trans I/V DAC) 製作記

 青木さんが配布されているDAC基板でphilips社のTDA1545A使用、トランス式I/V変換の最新版AQUAを入手しました。 hot-REDをベースに電源まわりやアースなどを見直したとのことで音がどのくらい違うか興味深々です。 今回は、製作していく過程を順次アップしてみようと思います。

 2006年11月3日の記載に誤りがあったので訂正しました。

AQUA配布基板など   AQUA配布基板等一式
今回配布して頂いた基板と半導体一式です。 これに色々乗っけていくわけですが、壁用の積セラチップも供給が止まってしまったことですし、秋月のリードタイプのものを使ってみることにしました。 このコンデンサはBLUEです。 そこで、今回は部品の色にこだわってみることにしました。


AQUA完成    AQUA部品取り付け終了
で、あっけなく基板完成です。 抵抗はVIshey、コンデンサは秋月のリードタイプの積セラ、ソケットや端子台、それにコイルの色にもこだわってみました。 

トランスと    電源トランスとともに
電源用に基板取り付け型のトランスも青いという理由で購入。

ちょっと遊んで...
AQUA & hot-RED    AQUAとhot-REDのツーショット(ネット初?!)

とりあえず、hot-REDと聞き比べてみたいので、MAKKA FINALの基板を差し替えて聞いてみます。

と、思ったけど電源トランスの供給電圧が合わず、結局ほとんど中身を取り替える羽目に。 電源フィルターと出力トランスのみMAKKAのを使ってます。 トランスのエージングは済んでるのですぐに音の評価ができる? ともあれ、PC用のスピーカーに繋ぎ、これで何とか音出しには成功。
AQUA in MAKKA    MAKKAのケースに間借り

いよいよメインシステムに繋いで試聴です。
とりあえず、ワルツ・フォー・デイビーから始めて、コントラバスマリンバ、ムソルグスキーの歌曲と... これはぁ。
青木さんは本気出すと凄いんだなぁと思います。 MAKKAであんだけ大仰な電源を組んだのは何だったんだろうか。 かるーく抜かれてしまいました。
もう、これ以上はないと思ってたのにまた解像度が上がり、新たな音を発見しました。 

さて、いつまでもMAKKAのケースに間借りでもないなと思っていたところ、秋葉原のケース屋で安売り品の超薄型ケースが目に止まりました。 いつもなら見過ごすくらい小さなケースですが、AQUAは青木さんが小型化、薄型化にこだわっただけあって、このケースにはいると思いました。 お値段は格安だったので、即決で購入し、これに併せて端子類やスイッチを購入。 安売りしているだけあって、必ずしも使い勝手が良くなく、加工しているうちに一部計画を変更しましたが、どうやら完成です。
AQUA in Case overView    ケースに各基板等を実装したところ

AQUA in Case front View    蓋をしめて、前から

AQUA in Case backView    うしろから

さて、一応完成したところで以前から懸案になっていた、リクロック用のパーツの聞き比べをしてみました。 まず、発振器ですが、青木さんはどうやら100MHzのVCXOを今回はお使いになっているようです。 私は、日頃リクロックには三田電波製の80MHzのTCXOタイプを使っていますが、クロック周波数100MHzのものはないため、100MHzのVCXO(精度30PPM?)と80MHzのTCXO(精度2.5PPM)の2つを差し替えて聞き比べてみることにしました。

TCXO    三田電波製TCXO 80MHz
VCXO    メーカー不明VCXO 100MHz

結果は、予想通りTCXOの勝ちです。 比べてみるとTCXOの方がより分解能が高く、情報量が多い。 ただし、劇的に大きな差とは言えません。 最初聴いたときは、400円のVCXOに5000円のTCXOが負けるのかとあせりました。

次にRS422ドライバ/レシーバのICを比較試聴してみました。 候補として入手してあったのは、ST490とLTC490、それに本家TIの74LBC179Aの3つです。

75LBC179A    本家テキサスインスツルメントのCMOS相当品 75LBC179A
ST490    青木さんにとって鬼門だったらしい ST490
LTC490    最近人気のLTC490(確かに値段は高い)

 hot-REDでは入力を同軸として0.01μFのコンデンサを通すと、LTC490以外はうまく動きません。どうも原因は、大多数のCMOS RS422レシーバにとって0.01μFと言う値は小さすぎるのではないかと考えてコンデンサの裏側をリード線で直結とすると、全部平気で動いてしまいました。
 この3つはいずれも優秀なようで、差し替えても差は小さなものですが、あえて違いを探すとすれば、解像度や分解能に関する部分で、ST490>74LBC179A>LTC490の順だと思います。

追記1
AQUA用に注文してあったLUNDAHLのトランスが届いたので組み込んでエージングしています。
AQUA用トランス    AQUA用トランス基板

hot-REDからの借り物と違い、終端抵抗がVisheyになっています。 写真では、コンデンサが付いていませんが結局取り付けました。


追記2
チューン部分    チューンした部分(矢印)

後ろから    ヒューズホルダ追加後の背面から

青木さんのブログにAQUAのtune upの記事が載ったので、早速やってみました。 矢印のようにアナログアースとデジタルアースを結ぶコイルを470μHのものに変更し、定電流ダイオードをFET(2SK170BL)に変えました。 この効果は絶大です。 まだまだ音が良くなることを再認識しました。 情報量が増えるのと低音の質感が良くなっています。 また、当初ズボラをしてヒューズを付けてなかったのですが、事故防止のため取り付けました。 ヒューズを入れたことによる音質の劣化はほとんど感じません。 以前は必ず入れていたのですが、最近つい面倒くさがって端折ることがおおくなっていたところ、おでかけDACをいじっているときに家全体のブレーカーを飛ばして家族の大顰蹙を買いました。 で、今後は安全のために「悪い子」はしないことにします。
まだ、エージングは十数時間なので、これからグングン良くなるのがとても楽しみ。


(以下に訂正部分があります)
 その後、エメロード(アンプ)が完成したので繋いで聞き惚れていましたが、青木さんのチューニング情報に「シャントレギュレーターの抵抗値を変更してREFに加える電圧を(誤:2.5Vから3.0V→正:3.0Vから3.25V)にアップする」とあったのを、やってみたくなりました。 そこで秋葉へ行ったついでにVisheyの300Ωのを買ってきて、200Ωと差し替えてみました。

抵抗値変更    抵抗値を変更(矢印)

 変わりましたね。 更に良い。 ほんと、また、聞き惚れちゃいました。 音が更に生き生きして来たし、分解能も上がってます。
 取り敢えず、AQUA1号機はここまでで完成とします。 近日中に、AQUA2号機をエメロードとのコラボの形で着手しようと思います。


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