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4ぱらえぴ 脳死2号機救出作戦

 4ぱらえぴ1号機は快調で、現在私の手持ちDACのうち首位の座を占めています。 実はjinsonさんから、エピの基板セットを3セット配布して頂いたので、1号機のチューニング中に、2号機の製作に着手し、NOS化を目論んで基板をいじっているうち、デジタル部の表面実装部分を修復不能なところまで痛めてしまいました。 TDA1543から後の部分はいじっていないので無傷なのですが、いわば頭脳に当たる部分が死んでしまっています。 貴重な基板をこのまま廃棄してしまうのは口惜しいので、必要なデジタル部を別に自分で組んで、何とか動かそうと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

4paraEpi脳死基板   4paraEpi 脳死状態の2号機

 これは、すでに一部の部品を取り外してあります。 本来、痛んでいる部分のアップを載せるべきなのでしょうが、半田付けの下手くそ加減をアップで見せるのもお恥ずかしいのでご勘弁頂きます。 デジタル部が壊れていると判断した段階では、デジタルフィルターICなども痛めてしまったかと心配したのですが、こっちは、3号機に差してみて正常動作することを確認しました。
 そこで、必要なのはロジックICを組み合わせた部分です。 最初は、どうせだからNOSでデジフィルなし、左右独立駆動をやってみようかと考えました。
 SPDIFに乗っている信号は、64bitを1単位として、前半がLch、後半がRchとなっており、ステレオ対応のDACチップの場合、DAIのFSync端子が前半32bitの間Low、後半32bitの間HighとなるのをDACのWS端子に繋ぐことでDACチップ内で信号のLとRを分離してD/A変換し出力するようになっています。

LRデータ図  CS8414の出力:Fsync、SCK、SDATAのタイミング

 左右を同一チップで処理するとどうしてもクロストークが多めとなり空間解像度の劣化をはじめとする問題が起こります。 わたしは、DACをいじり始めた頃はバーブラウンのチップを使ったものばかりだったので、はじめてTDA1543からの音を聞いたとき、音はとても良いのに、空間解像度ではバーブラウンチップ搭載のDACの敵ではなく残念だと思ったものです。 クロストークを避ける目的だけなら、チップを二つ使い、Lchには前半32bitの間は普通に信号を渡し、後半32bitの間は無信号とする。 Rchはその逆とするのが一番簡単です。 これならNANDゲートを組み合わせるだけでできそうですが、せっかく製造中止のDACを引っ張り出してきて片チャンネルしか使わないのももったいない気がします。 そこで、シフトレジスタを使って32bit遅れた信号を作り、Lchのチップには前半32bit分の信号だけを2回ずつ送ってLRの出力をパラレル接続とし、Rchはその逆に後半32bitの信号だけを扱うようにすれば、クロストークの問題は改善しチップは2個使った分2パラとなります。 実際にはRchは32bit進める必要があり、そんなことはできないので、64bit遅れた信号を作ってタイミングをとることになります。

シフト図  左右独立駆動のためのシフト図

通常シフトレジスタは74HC164を使いますが、これは8bitなので、これだけでロジックICが8個。 その他のチップも含めるとけっこう大掛かりになってしまいます。


でも、作ってみました。
64bit shift回路   試作シフトレジスタ基板

 で、2号機のアナログ部に繋いでみると、音は出ているのですが、盛大なデジタルノイズの嵐のかなたで音楽が鳴っている状態です。 !

 これは、philipsのDACがIISという特殊なデータフォーマットを使っているためで4パラエピの基板を解析してみるとjinsonさんはHC74というチップでそこの所の処理をなさっているようです。 そこで、jinsonさんの発表されたNOS化の方法をそのまま踏襲しようかとも思ったのですが、なにしろ64bit 分の回路はかさばるし、半田付けが多くて大変だし、jinson さん自身4パラエピに関してはデジフィル有りの方が好みとおっしゃってるし...で、NOSはやめて元々のエピの回路をコピーすることにしました。

 そこで、こんな基板を作ってみました。
32bit shift回路+ALPHA   シフトレジスタ基板その2

 デジタル部のうちデジフィルまでの部分は生きてると見て、その出力をこの基板に入れ、基板の出力がアナログ部にわたるようにします。 回路は4パラエピの該当する部分と同じにしたつもりです。
 そして、基板の上にこんな風に配置してみました。

4パラエピ基板   シフトレジスタ基板on4パラエピ

 これを、3号機でも使った借り物の電源とケースに繋いで音出ししてみましたが、ホワイトノイズしかでません。 結局、最初の入り口の部分も新たに基板を作らざるをえないようです。

 つづく.....


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