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上野さん原案、藤原さん頒布: R-2R ラダーDACの製作

 以前、上野さんのホームページを拝見してR2RラダーDACというものを知り、猿真似で製作を開始、見事に挫折した経験がありました。 非常に面白いものだと当時思いましたが、手配線でやるとなるとなかなか大変で、一応組み上げてみたものの、出て来た音は音楽用とはとても言えないレベルのノイズの多いもので、それを何とかする根性なしにほったらかしになりました。 その後、しばらくして、藤原さんがこれを基板化して、かなり作りやすくしたものが頒布となり、早速手に入れていたのですが、いろいろやることが多くて、ようやく最近手を付けました。

取り敢えず、DACの基板とTC9245N使用のDAI基板を分けて頂きました。

R2R基板   R2R_DAC基板
DAI基板   DAI基板


 藤原さんは回路重視派と言いますか、安価な部品で良い音を狙うものをリリースされることが多いように思います。 このDACも抵抗の素性にこだわるよりも、値の精度にこだわるべきものだと思います。 しかし、へそが少し曲がっている私は、このDACは抵抗の音を聴くものに思えてしまい、抵抗にこだわって見たくなってしまいました。 そこで、こんなものを作ってしまいました。

RS2BOnR2R   Dale製RS-2B使用のR2R基板

RS2BOnR2R横   横から

 使っている抵抗はDale製の巻線抵抗:RS-2Bで、抵抗値は4KΩと8KΩ。 1KΩより大きい値で、DigiKeyから取り寄せるとき、数が揃ってたのがこの組み合わせだったためで、抵抗値に大きなこだわりがあるわけではありません。 デジフィルを使わないつもりなので16bit分のみ実装です。 サイズがでかいので立てて使うようにしています。

 DAI基板も組み立ててみました。
 DAI完成基板   DAI完成基板

 幾分よけいな部品が付いていますが、デジフィルは使いません。

 出力部は、オペアンプは使いたくないと思いましたので、jinsonさんの4パラエピのフィルター回路をそのまま使わせて頂こうと、定数もほとんどそのままで組み上げてみました。 コンデンサのうち黄色いのはポリカーボ、カップリングコンデンサは1813の4.7μFです。

 LPF基板   LPF基板

 続いて電源回路を組みます。

  電源基板   電源基板

 電源トランスのAC8Vを整流して5Vを2系統出力する基板です。 SBDのブリッジ整流に出川式もどきの回路を加えた整流回路のあと青木式のシャントレギュレーター定電圧回路でリップルフィルターを駆動しています。

  電源回路   電源回路全体像

電源回路全体ではこんな感じ。 これで、実測でDAC用4.83V、DAI用5.12Vを確保しました。

  全体像前   全体像

全体ではこんな感じになります。 ゼロクロス調整を済ませて、さあ試聴です。 

  全体像前 全体像後 蓋を閉めて完成!

 メインシステムに繋いでならしてみました。 うーん、普通の音です。 上野さんも、藤原さんもおっしゃってましたが、至極普通の音。 抵抗が抵抗だけに、もうちょっと色気があるとか期待したのですが、それよりも誤差1%のバラつきを選別せずに使っているせいか、ノイズを完全に無くすところまで追い込めません。 やっぱり、この方式は私には鬼門かも。 このDACの場合抵抗のキャラクターより精度の方が重要なようです。 両方追求するならPCR製の特注超高精度巻線抵抗で作れば・・・なんて思いつきましたが、下手すると抵抗1本の値段でDACチップ1個買えてしまいます。 まあ、これは半分実験として、これ以上追求せず、やりかけの別のものを手がける方に移ろうと思います。   

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