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TDA1541 OPAMP I/V DAC 2号機の製作ならびに電源回路の実験

 TDA1541 OPAMP I/V DACの1号機は、私の作業デスクの隣で、ミニアンプの調整や、HPAの音源として活躍してくれています。 TDA1541を使ったものとしてはepiの方が格上で、いろいろ物量投下してますから良い落としてくれないと困るわけですが、OPAMP I/V DACだって結構なもので、philips系チップを使ったNOSDACとしては、かなりのもののはずです。 でも、電源が割と手軽にできているのでここをいじったらどうなるか前から考えていました。 で、電源回路の実験も兼ねて製作に着手しました。

生基板   TDA1541 OPAMP I/V DAC基板
 組み立て前の基板です。 御覧のように、ダイオードを含む整流回路から、三端子レギュレーターを利用した安定化電源回路までが基板上にのっています。 1号機は、ここにオーソドックスな部品をのせて、それなりの音が聞けたのですが、今回はここを改造しちゃいます。 原回路では電源として、入出力用RS422インターフェースICとクロックモジュールを含むリクロック回路のために+5Vを1系統、TDA1541Aのための+5V,-5V,-15Vをそれぞれ1系統、それにオペアンプ駆動用の±15Vを各1系統用意していますが、もうちょっと細かく分割します。 

電源回路構想    電源回路構想

 このようにデジタル回路も分割し、クロックモジュールは独立した基板上に動かしてしまいます。 オペアンプ用の正負電源も、左右別々とします。 電源回路はモジュールごとに別基板上に組んでしまうことにしました。

 このため、DAC本体の基板状には電源回路は実装しません。

組立済基板    組立済基板

 使用部品はちょっと頑張って良いものを使います。 RS422インターフェースはソケットにしておきますが、ST490を使う予定。 DAIはCS8414を基板上に直付けしてしまいます。DAIのフィルター用のコンデンサはASC、抵抗はDaleのRN65です。 パスコン類はOSコンではなく大容量の積セラを使いました。 TDA1541AのまわりではデカップリングコンデンサはASCのX363を使います。サイズとお値段の関係で0.22uFにしました。

組立済基板裏    組立済基板裏

 オペアンプ周りはミニアンプを載せやすいように、部品を基板裏に実装します。  I/V抵抗はOHMITEの5Wの巻線、出力保護用の抵抗はRS2B、終端抵抗はWEのタンタル抵抗にしました。LPFのコンデンサはWIMAのポリカーボ、出力のカップリングコンデンサはEROの1813の4.7uF250Vのを使います。  でかいので基板に取り付けず、外付けにしました。
 基板裏からこのように電源ラインを引き出します。

基板裏ライン    基板裏電源ライン引き出しの図


 さて、2号機は電源の実験をやってみようと思うので、個々の部分ごとに割と細かくモジュール化してみました。

トランス1,2    トランス1/2

 まず、これは先程の構成図でトランス1と2にあたるもの。 基板用の薄型トロイダルトランスでデジタル回路の正負5Vとクロックモジュールに給電します。 いつもの安井式電源フィルターを同じ基板上に組み込みました。

トランス3,4    トランス3/4

 これは、同じくトランス3と4。 手持ちの物を使います。 小さい方がTDA1541Aの-15V用。 大きい方がオペアンプ用。 この2つ用に別に安井式電源フィルターを用意しました。

整流回路    整流回路基板

 整流回路は全部で5系統を2枚の基板に分けました。 左側の2つは左右のオペアンプ用の正負15V用、右のは左から-15V用、-5V用、+5V用です。 いずれもSBDで整流したあと3300uFのケミコン3個で平滑しています。

定電圧回路1    定電圧回路基板 デジタル回路用

 定電圧回路の基板も2つに分けました。 こっちはデジタル回路用。 試行錯誤の結果、こんなふうになりました。 緑色のフィルムコンデンサの数だけ回路が載っていて、構成図と同じ並びになっています。 基本的には青木式のシャントレギュレーター電源で、左2つの+5V用は定電流源として2SK170BLを使い、真ん中の3つ、+5V用2つと-5V用は、VBE一定を利用した定電流回路を組みました。2SC1844をVBE源として定電流用には2SC3581を使っています。 右端の-15V用はemeraudeの電源をお手本にして出力段に2SA1358を使っています。

定電圧回路2    定電圧回路基板 オペアンプ用

 もう1枚はオペアンプ用で左右を別々に供給します。 やはりemeraudeの電源をお手本にしたもので出力段には2SA1010と2SC2334を使っています。

クロックモジュール    クロックモジュール

 構成図にもあるように、水晶発振器への電源は別に基板を設けています。 このように一つのモジュールとして、平滑回路まではドーターボードとし、あとで簡単に変更できるようになっています。 定電圧回路は、先程のVBE利用のタイプと同じです。

入出力部    入出力モジュール

 出力のカップリングコンデンサを外付けにするついでに入出力部をこんな風にモジュール化してみました。

完成像    完成像

 各モジュールを、今回は実験用なので交換しやすいようにアルミの一番大きい弁当箱ケースの上面に配置しました。 それでもスペースが足りないので、定電圧回路の基板は2段重ねになっています。
 この状態でヘッドホンアンプに繋いで音出しには成功、なかなか良い音です。

全体像1    1号機(右)と2号機

 ご覧のように1号機に比べるとかなり巨大です。 このあと、いろいろ試聴に入りますが、ちょっとくたびれたので今日はここまで

 


 つづく・・・・  


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