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Lucyさん頒布:電池管ポータブルアンプ LITTLE LUCY MINT CANDYの製作

 Lucyさんが電池管を使ったポータブルヘッドホンアンプの基板を頒布されました。「何かいーなーアレ」という衝動が抑えられず1セット分けていただいて製作。 これ、予想以上にいい音がしますね。以下、いじってみた結果のご報告です。


Lucyさんがご自身のブログで詳細な製作のコツを紹介されていますので、それに従ってノロノロ作って1週間ほどで完成したのがこれ。

内部   完成したアンプ基板

とりあえず真空管は添付の6418を差し、オペアンプも添付のJRC4558を使い、三極管接続で聞いてみます。このアンプを実際に使うとすればiPhoneを入力ソースにすることが圧倒的に多いと思うので、いつものテストソースをiPoneに移し、iPoneのオーディオ出力を入力に、アンプ出力に普段iPhoneで使っているEthmothicのインナーイヤ型でアンプを挟まない場合と聴き比べてみます。

前面    試聴のセット

前面    使用したオペアンプJRC4558

まず、ポタアンを通さずにiPhoneの出力に直接イヤホンをつないで聞いてみます。同じテストソースを普段聴いている環境と比べると、やや音の透明度が悪いというか静かなんだけれども抜けが今ひとつ。ここにアンプを挟んでみてどう変わるかですが、単に音量的に余裕ができるだけではなくて、音の解像度が上がり抜けが良くなったように感じます。余計な回路が入ってるのに何か不思議な現象。 要は負荷をドライブする能力が上がるということなんでしょうけれど。 この音好きです。で、この後、例によっていろいろ試そうというわけですが、とりあえず一番簡単な実験を。手持ちの2回路入りオペンプにいろいろ換装してみようと思います。 1番手は同じJRCの4580DD。4588と同系統のオペアンプだと思いますが、これは秋月で安価に売ってまいた。低雑音選別品とうたってますね。スルーレートは5V/μS。

前面    JRC4580DD

変えてみた印象ですが、幾分解像度が上がる感じ。基本的には似た音ですが、どちらを選ぶかと言われればこっちかなぁ。
次いでやはりJRCの2086.。これは低雑音を歌ってますね。スルーレートは6V/μS

前面    JRC2068

それまでのものより、明らかにクリアで見通しのいい音になります。情報量が一気に増える感じ、ただ、曲の切り替えの時などに短時間ですがノイズが出やすいようで、発振?と心配になります。それと、低音は薄めです。

ここでJRCを離れて、バーブラウンのOPA2134に変えてみます。これはスルーレートは20V/μS。

前面    OPA2134

これは2068と同等以上の解像度を持ちながら低音も痩せませんね。楽器の音に惚れちゃいます。

次いで三菱のM5218を試します。これはスルーレートは30V/μS。

前面    M5218

解像度的にはOPA2134に少し譲るところがあるようですが、低音の出方が非常にいいです。楽器の音色が素晴らしい。

次はナショナル・セミコンダクタ社のLME49720。これはスルーレートは20V/μS。

前面    LME49720

やはり優秀だと思います。高解像度だし、低音もちゃんと出るし。 ただ、三菱よりは腰が高いかな。

その次は同じLME49720のメタキャンバージョン。

前面    LME49720メタキャン

低音の出方は同じと思いますが、より静かになり細かい解像度が上がります。 これもいいなあ。 

手持ちの中から選ぶならば、メタキャンのLME49720か三菱のM5218ですね。とりあえずメタキャンの方がノイズも少ないようなので、しばらくはこれを使ってみようと思います。

つづく・・・

 

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