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ペルケ式ヘッドホンアンプの製作
以前にAQUAのおそろいヘッドホンアンプを作りましたが、出力不足でAQUAと使うのには向かないものとなってしまいました。
その時に、ペルケさんのHPに載っていた回路を使おうとしてうまく行かず断念した経緯がありましたが、その後正式にAC100Vヴァージョンの回路も公開され、工夫すれば、この回路でAQUAとおそろいのHPAが
作れるのではないかと思い、チャレンジを始めました。
ペルケさんのサイトでは、ゆったり目のケースにラグ版上で回路を組んでおられますが、このままだとAQUAのケースには入らないので、ユニバーサル基板上に移し、高密度化を図ります。
基板上に組んだアンプ本体の回路
で、取り敢えず組んでみたのがこれです。 抵抗類は最近気に入っているデールの小型の金皮、安いんですこれ。 出力回路のとこだけ巻線のRS-2Bを使ってます。 初段は、2SK170BLですが、選別したペアを熱結合してみました。 定電流回路にはメタキャンの2SC1010を2つ使い、ドライバ段も2SC1010と、そのコンプリの2SA578。 出力段はいろいろなのが試せるようソケット式にしました。(写真では2SC984と2SA565Cのコンプリを差してあります。) 電源部のケミコンはニチコンのKMG、カップリングはMUSEのKZを使ってみました。
電源回路
電源回路は、ペルケさんがご自分のサイトで発表されている回路をほぼそのまま使わせて頂きました。 抵抗類やケミコンは新品ですが安いやつです。 ツェナーダイオードだけ、気は心でローノイズ型を使おうと思い、HZ6L2つとHZ5CLL1つを直列に繋いで使いました。リップルフィルター用のトランジスタは、ジャンク屋で売ってた3個105円の安いやつです。
トランスと安井式電源フィルタ
トランスはトロイダルの基板用のものの手持ちがあったのでこれを使うこととし、いつもの安井式電源フィルターと一緒に、基板上に載せて組み込みます。
全景
全部の基板をケース内に組み込んだところです。 この状態で、DACの出力を繋いで試聴・・・しかし、うんともすんとも音が出ません。 あわてて調べたら、メタキャンタイプのトランジスタの足の順番を勘違いしていました。 そこで、手直しをして恐る恐る、再度試聴。 今度は音は出ました。 幸い石を飛ばしちゃわないで済んだようですが、今度はけっこうハムを拾っています。 基板の配置を変えたりしてみましたがダメ。 どうも回路を基板に移す際のアースラインの引き回しに問題があったようです。 そこで、とりあえず気になっていた部分を作り直して、再々試聴。 こんどは、かなりハムは減り、どうやら実用レベルになりました。 出力段の石を2SC984と2SA565Cとしてしばらく聴いてみました。 悪くはないけれども、ミニアンプに使った時のような凄みはない感じ。 で、他にもいろいろ試してみることに。
2SB178と2SD178を差したところ
まずは、これ。 prostさんのサイトでミニアンプに使ったらよかったという2SD178と、コンプリの2SB178です。 確かに、大きな差ではないにせよ、こっちの方が音場がより広がるように思います。
(追記:私は出力段に使われたのだと勘違いしていましたが、prostさんご自身から定電流回路に使ったら良かったのだという情報を頂きました。)
2SB405と2SD72を差したところ
次は、これを試してみました。 秋葉原をうろついて見つけた別のゲルマニウムトランジスタのコンプリ、2SB405と2SD72です。 カタログ上はこっちの方が耐圧などは上らしい。 音は、178のコンプリに良く似ています。 どちらでも、不満はないのですが、とりあえず178の方を差しておくことにします。 ただ、しばらく使っていると178の方がより発熱するようなので、昔懐かしい板の放熱器を付けようと思います。
AQUAとともに
当初の目的だった、AQUAとの組み合わせは、こんなふう。 そのうち、別のトランジスタも試してみようと思います。
つづく・・・?
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