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prostさん頒布:MICRO0032基板を使った実験 --- その2 

 最近、龍一さんが御自身のブログで、利久の激安抵抗の音が良いとおっしゃっているのをみて、気になっていました。 しばらくぶりにハンダゴテを握るに際して、この抵抗の聞き比べをやりたくなり、prostさんのMICRO0032の基板で試してみることにしました。 その顛末おつきあいください。
 基板は12pinモールドタイプのトランジスタ用のものを使います。 それをヘッドホンアンプに差して違いの聞き比べを使用という訳です。
   聴き比べる候補はREYの1/4Wタイプ、RPR、利久の激安カーボン抵抗の3つです。 従来、カーボン抵抗は経年劣化で抵抗値が変わるのと何かノイズが多い様な曇った音だと言うイメージがあって使わないことにしていたのですが、龍一さんの好みの音の方向がかなり私の好みに近いようだと従来から感じていたこともあり、彼が絶賛するからにはそれなりに期待出来るかなと。
 もともと、REYとRPRの比較はやろうと思って準備していたので、利久のを買い足すだけです。 何しろ安い。 100本300円ですからお財布に優しい。

 実験基板の構成ですが、初段は2SK246。 ダイオード接続のTr1〜Tr3は2SC3382、定電流回路のTr4はゲルマの2SC14でTr5は2SC3382。 差動増幅回路のTr6、7、9、10は2SA1391。 カレントミラー回路のTr8とTr12それにドライバのTr11も2SC3382。 出力段は2SA1399/2SC3581のコンプリです。
 発振防止のコンデンサは15pFの積層セラミックを使いました。 で、作ってみたのがこれ・・・

TestAmps   作成したミニアンプ基板

 使用抵抗は左からREY、RPR、利久です。 RPRと利久は一部の抵抗値のものが手に入らなかったので、直列や平行に接続して抵抗値を合わせてあります。 これを、ヘッドホンアンプの3号機に差し替えて試聴しました。
 試聴に使ったシステムはこんな感じ、最近ヘッドホンはAKGのQ701を使ってます。

システム構成   試聴に使ったシステム構成

 試聴したソースはワルツ・フォー・デイヴィー、カンターテ・ドミノ、コントラバスマリンバ、オルガン伴奏版告別の4つです。
 いつもだと、待てない君の私は完成・即試聴となりがちですが、今回はそれぞれの基板を10時間以上再生しっぱなしの状態でエージングしてから比較しました。

 で、結果です。 結論から言うと、利久の3円抵抗が勝ってしまいました。 3つとも悪くはないのです。 まず始めに、REYを聴いてみましたが、聞き惚れちゃうくらい好きな音です。 これとRPRを比較すると、RPRの方が低音方向がタイトで余韻は短いのですが、より緻密で情報量は多いと言えます。 ただ、REYの響きの良さも捨て難いなと思いつつオーディオ的にはRPRの方に軍配を上げるべきかと・・・ で、利久は情報量において、この2つを凌ぎ、それでいて低音方向がタイトになりすぎることも無く、響きの良さもあるという。 惚れますね、この音。 考え方の大きな変更を迫られてしまいました。 10年後はダメかもしれませんが、取り敢えず2〜3年良い音ならいいじゃないかと。 今後しばらく、この抵抗とつきあって行こうと思います。


何ということ!

とんでもない勘違いをしていました。 龍一さん絶賛の抵抗はてっきり利久のカーボン(RD)だと思い込んでいたら、金皮(RO)ではないですか! カーボンでこうなら、金皮ではどうなんだろう。
来週早速買い出しに出てやり直さねば!

 で、結局、秋葉に買いに行く時間がなくて、秋月の通販で直接買ってしまいました。

registers   REYと利久

 左がREYの1/4Wで右が利久の金皮ROシリーズです。 やっぱり何となくREYの方が見た目は高級そう。 まあ、値段が10倍なんだからあたりまえかも知れませんが。 ともかくこれを使って上述と同じ構成でもう一組作りました。

boads  利久で作った基板

 エージング前に取り敢えず聴いてみたら、これは凄いです。 既にはっきりこれが一番。 非常にクリアで解像度が高く、余韻の響き方が素晴らしい。 周波数レンジも広いです。 当分は何でもかんでもROを使ってしまいそうです。  



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