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prostさん頒布:LH0032用アンプ基板を使ったヘッドホンアンプの製作

 LH0032を使ったアンプを計画していたら、prostさんから、LH0032用アンプ基板を作るとの情報を頂き、1枚分けて頂きました。 すでにプリアンプは自分で作り始めていたので、この基板はヘッドホンアンプに仕立ててみようと思います。

 頒布された基板がこれです。 既にK'sさんのところで紹介されてますが、なかなかいい感じです。

RawBoad   頒布された基板

 さっそく組み上げてみたのがこれ。 手持ちの部品を多用してます。 トランジスタはprostさんのオリジナルと同じ2SA1208/2SC2910。 整流用のダイオードはいつも使っている富士電機製のSBD。 抵抗は全てREYで、LEDは手持ちのVF2.0V位の黄色いやつ。 電源のデカップリングコンデンサとLEDのノイズ吸収用には大容量のセラミックコンデンサを使ってみました。 オフセット調整用の半固定抵抗はボーヌスの多回転型。 発振防止用にはWIMAのFKPを使用します。 そして、LH0032はCALOGIC社製のものに放熱器を付けて使います。

完成基板   完成した基板

 供給電圧は、少し低めで14.5Vくらいになりました。

 とりあえず、これにトランスと入出力端子を繋いで音出しをしようとしたのですが、うんともすんとも言わず、半年近く休眠させてしまいましたが、結局、ヘッドホンジャックの不良が分かり、無事音だし成功。

 で、ケースに入れて完成ですが、今回はケースとしては、やや大振りになりますが、古いハードディスクケースをサルベージして使おうと思います。

フロントパネル    フロントパネル

 フロントパネルは百均ショップのスプレー塗料で塗り直し、背面の電源スイッチと電源ソケットは残し、ファンの穴はそのまま。 ブレーカーの穴を追加し、それ以外の入出力コネクタの穴はアルミ板で塞ぎ、ここに入力用のRCAジャックを取り付けます。 安井式電源フィルタ、トランスはRS扱いのトロイダルトランスを1個。 ヴォリュームは、いつもの2CP-601

ケース内部    ケース内部

ご覧のように中はスカスカですが、これなら放熱の心配はしなくて良さそうです。
ふたを閉めたらこんな感じ。

外観    外観

 音の方は皆さんが報告されている通りワイドレンジでクリアかつ低音もちゃんと出る。素晴らしいの一語です。


追記:140μm箔基板による2号機の製作          



 さて、ここまでは、最初に頒布された箔厚35μmの基板でしたが、その後、140μmの基板を分けて頂き、ちょっと部品にこだわったものを組み立ててみました。

 で、とりあえず、組み立ててみたのがこれ。

外観1 外観2 外観3

  ソケット式としてLH0032をいろいろ差し替えて使えるようにしました。 まず、電源回路ですが、整流用のダイオードは噂のファーストリカバリ:V19EにニッセイのポリプロコンAPSをパラってみました。 平滑用のケミコンはKMGではなく、千石の地下で売ってる茶色の低インピーダンスのやつ。 これにも裏側からAPSをパラってあります。
 電源用のトランジスタは、定電流回路用はゲルマニウムトランジスタの2SA235と2SC90、出力回路はメタキャンの2SA571/2SC97Aを使いました。 LEDのノイズ吸収用にはpanasonicのポリプロを使用。 抵抗類はREYでも1/4Wだけでなく場所によって1/2Wや1Wのものを使用し、出力保護抵抗はお気に入りのohmite の巻き線抵抗を無理矢理積んでしまいました。
 電源のデカップリングはWIMAのポリプロにしましたが、大きすぎて載らないのでご覧のように基板の裏側に取り付けてあります。

 裏側    基板の裏側


 あと、やってみたいのが、LH0032のメタルカンケースをアースに繋ぐというやつ。 しかし、メタルカンに直接リード線をハンダ付けするのは、私の技術水準だと危険です。 で、こんなもん作ってみました。

放熱器    リード線付き放熱器

 放熱器の内側の塗料をはがしてLH0032のケースと導通状態になるようにし、放熱器にリード線をハンダ付けしました。 これなら熱でLH0032を壊す心配がないし、いろいろ使い回しも自由です。
 これを装着するとこんな感じ。

  放熱器装着像    リード線付き放熱器装着像

 まずは、リード線をアースに落とさずに聴いてみましたが、前作に比べて情報量がずいぶん増えて、更にワイドレンジになり、帯域が上下両方向にのびています。
 そして、リード線をアースに繋ぐと、明らかに静けさの表現のグレードが上がるというか、それまで気がつかなかったノイズが減って静かになる。 これは、いっぺん体験しちゃうと後戻りできませんね。 絶対ケースはアースに繋ぐべきです。 しかし、良い音だなー。



 さて、LH0032をソケット式としたということは、当然差し替えてみることが前提にあるわけで、やってみることにしました。 幸い、CALOGIC社製のものの他にNS製のを入手できましたので、これに差し替えてみます。

放熱器装着像    NS製のLH0032

 で、音ですが、やはり差はありますね。 あくまでも私の環境での話ですが、NS製の方が中低域がしっかり出ます。 ただ、中高域に少し艶が乗る感じがする。 これは、はまったときには、むぉんの凄く良い感じになりますが、より素直に高域が伸びてるのはCALOGIC社製の方のように思います。 どっちが良いかは全く好みの問題のレベル。 ただ、どっちにしろ、人間の声を聞いてると聴き惚れて作業が止まってしまいます。  



 

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