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平衡型出力ヘッドホンアンプ2号の製作

 現在使用中の平衡型出力ヘッドホンアンプは音的には満足しているのですが、何しろ図体がでかいのが欠点です。 デスクトップで使うものが増えてスペースが足りなくなって来たので、せめてタカチのHENシリーズくらいの大きさにならんかなと思い、2号機を作ることにしました。

 今回はサイズを重視するので左右別基板にするのはあきらめなければなりません。 それとディスクリートオペアンプを使うのにこだわるのも止めにしました。 それを前提にしてデッドストックになっている基板の束を調べていたら、jinsonさんに頒布していただいたラインアンプ基板が出てきました。

RawBoad   jinsonさん作のラインアンプ基板

 確かjinsonさんが頒布された最後のラインアンプ基板でprost式LED電源搭載。 銅箔も厚めで良い感じです。 これをベースにヘッドホンアンプを1台組み立てることにします。

で、とりあえず組み立てたのがこれ・・・

組み上げた基板   組み上げた基板

 抵抗類は基本的に利久の金皮。電源部のパワートランジスタのベースに入っている100Ωだけ何となく1/2WにしたくてKOAのものを使ってます。 ダイオードはSicSBDを使いました。 電源部の定電流石はいつものこだわりでゲルマニウム石。 2SA234と2SC14を使います。 出力段は2SA684/2SC1383を使ってみました。 オペアンプの電源のパスコンは面実装タイプのPPSを使い、ケミコンは千石の地下で売ってる低ESR品。 この裏側にもPPSをパラってます。
ケミコン裏    ケミコン裏

 この基板をHENの高さ44mmのケースに収めます。 ACソケットはメガネケーブル用で小型のヒューズホルダーを直近に配します。 電源トランスはRSブランドのトロイダル。 パワーSWは小型のトグルスイッチでパイロットランプは、ついつい楽をしてネオン管を使ってしまいます。 スペースが厳しいので安井式の電源フィルタは立てて配置。 ボリュームにはVisheyの導電性プラスティックタイプを使ってみました。

 これをHENケースに入れるとこんな感じ。

完成図1    完成図1

 この状態で、電源電圧をみたら、マイナス側は-14.5Vくらいあったのに。 プラス側は13.5Vに届きません。 そこでLEDを色々とカット&トライで交換することに。 毎度この作業は苦手です。 何とか許容内に追い込んで、完成写真をパチリ。 とりあえず、差してあるオペアンプはNE5534Pです。

完成図2    完成図2

 ここで、ヘッドホンを繋ぎ電線スイッチを入れたら盛大にノイズが出ました。 原因究明まで半日かかりましたが、結局片側のケミコンのハンダ不良と判明。 修正の上、どうやらまともに動作するようになりました。

 ただ、当然これでおしまいではありません。 今回、あえて、普通のオペアンプ用基板で作ったのは、いつものLH0032系ではないのを使ってみようと思ったから。 その、試してみたかったオペアンプがこれ・・・

THS4631    THS4631

 最近LH0032を凌ぐとさえ評判のもの。 こっちの方が入手性が良いし、お値段も安いし、サイズも小さくて場所をとりません。 ただし、発振しやすいということなので、ちょっとひと手間かけます。

F0032バージョンHPA    帰還抵抗裏

 帰還抵抗の裏に位相補償用に10pFの面実装型のマイカコンデンサを取付けました。

 この状態でオペアンプを差し替えて試聴・・・ これは、凄い。 確かにクリアで周波数レンジも広く、それでいて聴き疲れするような尖った音ではありません。

完成像    完成像

 しばらくは、このオペアンプにはまりそうです。


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